和牛ロースの美味しさを徹底解説!焼肉店での選び方・食べ方は?
2024/05/19
ロースは、その肉質の柔らかさと甘みのある脂身が人気の高い部位です。しかし、一言にロースと言っても選び方や食べ方は様々。そこで今回は和牛ロースの美味しさを徹底解説。役立つ情報をお届けします。
目次
ロースの名前の由来
「ロース」とは、英語の「ロースト」が由来の和製英語です。「roast(ロースト):焼く、炙る」が意味する通り、焼いて食べるのに適した部位です。
ロースの種類と特徴
一口に「ロース」といっても、実は「肩ロース」「リブロース」「サーロイン」という三つの部位に分けられます。すべて上半身の背中側にあって背骨の両側に順番に並んでおり、文字どおり肩の部分にある肩ロースから順番に、リブロース、サーロインとなります。
「肩ロース」は赤身に適度な脂肪が入っている肉ですので、赤身ならではの濃厚な味を味わえます。
キメが細かく適度な霜降りがあるので、様々な料理に合うのも特徴の一つです。煮込み料理や炒め物にも使えるので、万能的に牛肉料理として使える部位といえるでしょう。また、関西地方では「クラシタ」という名前で呼ばれることもあります。牛に鞍を乗せた時、ちょうど鞍の下あたりの位置にあたることから来ています。
「リブロース」の「リブ」とは、ろっ骨やあばらという意味。サシが入っていて柔らかく、きめ細かい肉質で、スジが少なく脂の濃厚な旨みが感じられるため、焼肉にもステーキにも向いています。
「サーロイン」は、背中側の肉の中でも腰に近い部位で、きめ細かい霜降りが特徴です。赤身に脂肪が適度に入り込むことで、脂身の繊細で滑らかな舌触りと肉の旨味が口いっぱいに広がります。そのあまりの美味しさから「サー」という爵位の称号がつけられた、との説もあります。ステーキ・焼肉はもちろん、しゃぶしゃぶにしてもとろけるような食感が存分に味わえます。
焼肉でのロースの食べ方のコツ
焼肉店でロースを食する際、美味しく楽しむためのコツがあります。まず、ロースは脂肪が多いので火加減に注意しましょう。脂肪が全て溶け出してしまうと美味しさも半減してしまいます。また、ロースは柔らかい肉質なので焼く時間も短めがおすすめです。片面はしっかりと焼き、裏返してからは炙る程度で引き上げるとジューシーさ、柔らかさを損なわずに召し上がっていただけるでしょう。味付けについては、甘みを抑えたタレがよく合います。醤油や塩、わさびなど、シンプルな調味料で楽しむのも和牛独特の旨味を感じることができます。ロースは柔らかくて濃厚な旨味を味わえる、老若男女幅広い世代に人気のある部位です。ぜひ、焼肉店でその美味しさを楽しんでみてください。